南アジアにおける新型コロナ・ウィルス感染症問題の影響に関するプロジェクト
目次
■成果の公開(2020年12月1日更新)
■現地でのプロジェクト(2020年5-10月、継続中)
■成果の公開
◆Muslim Responses To The Covid-19 In India: Kashmir, West Bengal, Delhi and Uttar Pradesh (以下ポスターへのリンク, Zoom Meeting), Jointly Organised By Delhi Comparatists And Tokyo University of Foreign Studies (Proposed Date: 6th October)
◆論考 (以下PDFリンク)
: 「スリランカの新型コロナウイルス感染症の現状と対策」佐藤惠子、佐藤秀樹、澁谷俊樹、外川昌彦(グローバルヘルス大会 一般講演、2020年11月1日-3日)
◆Orientation Workshop (以下ポスターへのリンク): Covid-19: Cultural Responses, Organised by Covid-19 Cultural Archiving and Research Forum (Zoom Meeting), Delhi Comparatists (Proposed Date: November 1st, 2020)
◆International Symposium (以下PDFリンク): Pandemic Realities in South Asia: Identity,
Exclusion and Everyday Experiences of Diversify Community (Zoom Meeting)
Co-organized by Jahangirnagar University, Bangladesh & Tokyo University of Foreign Studies, Japan (Proposed Date: November 27 &
28, 2020)
■現地でのプロジェクト(2020年5-10月)
◆課題1:バングラデシュのムスリム社会における新型コロナ・ウィルス感染症問題への認識と対応―タブリーグ・ジャマートとマドラサ神学校の事例から
Perceptions
and Practices of Covid 19 Strategies by the Islamic Groups in Bangladesh: Case Studies of Madrasha
Students and Tablighi
Jamaat Workers
期間:2020年5月~10月
担当:Principal Researcher: Abul Kalam, Helen Keller Foundation Bangladesh
Researcher: Ranjan Saha Partha, Jahangirnagar university
Research
Assistant:
1. Noman
Siddique, Jahangirnagar University, Bangladesh
2. Imam
Hossen, Jahangirnagar University, Bangladesh
概要:本プロジェクトは、新型コロナ感染症問題の世界的な拡大を受けて、バングラデシュ社会での影響の広がりや対応について、医療人類学者のアブル・カラム氏を中心に、文化人類学の手法を用いた現地研究者による共同研究を組織することで、特にムスリム社会の文脈を通してその課題を検証する。特に、バングラデシュでは非政治的で民衆的な啓発団体として知られ、しかし、南アジアでは最初のクラスターとされたタブリーグ・ジャマート運動と、ムスリムが多数派を占めるバングラデシュでは幅広い社会的な影響力を持ち、コロナ問題にも発言を行うマドラサ神学校を事例に取り上げることで、コロナ問題への認識やその対応を明らかにし、イスラーム知識人による啓発活動の可能性などの対応策を検証する。
◆課題2:公衆衛生の危機から市民社会の危機へ:インドにおける新型コロナ・ウィルス感染症問題とムスリム社会
From
A Crisis of Public Health to the Crisis of Citizenship: COVID 19 and the Muslim
Community in India
担当:Project
coordinators:
Dr. Amitava Chakraborty, University of Delhi,
Dr. Afroja Khatun, Surendranath College, University
of Calcutta, Kolkata
Researcher:
Utsa Sarmin, M.Phil, Cambridge University, Research Fellow, Mahanirban Calcutta Research Group
Zarqua Adam, M.Phil Researcher at University of Delhi
Sadia Prince, M.Phil Researcher at University of Delhi
Research Assistant:
Anam Siddique, M.Phil Researcher at University of Delhi
Fathima Fazla, Independent Researcher
概要:本プロジェクトは、新型コロナ・ウィルス感染症問題の世界的な拡大を受けて、インド社会での影響の広がりや対応について、特にヒンドゥー教徒が多数派を占めるインド社会におけるムスリム社会の多様な課題を通して検証する。インドのコロナ感染症は、2020年7月には70万人を越えて世界第三位の規模となったが、その全国的拡大の最初のクラスターとされたのは、首都デリー市で3月に開催されたイスラームの民衆的な啓発団体であるタブリーグ・ジャマートの集会であった。そのため、ヒンドゥー教至上主義を掲げる政治団体を中心に、コロナ感染症問題と結びつけられたムスリム社会への警戒意識(イスラーモフォビア)が高まった。本プロジェクトでは、コロナ感染症問題に対するインド社会の認識や対応を、特に異なる背景を持つ3つの 言語州である、西ベンガル州、カシミール州、ウッタルプラデーシュ州を事例に取り上げることで、ムスリム社会の文脈を通してのその多様な課題を検証する。